愛用者が実感した鉄のフライパンの簡単お手入れ | 日々是鉄力

なんだ、これだけ?「鉄フライパン」の簡単お手入れ

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鉄のフライパンのお手入れに最適な亀の子束子 お手入れ

とにかく「錆びる」というイメージがつきまとう鉄のフライパン。錆びさせないために油を塗って保管しなければいけないけど、害虫や油の酸化も気になるし・・・。なんてことはありませんか?

僕も実際に鉄のフライパンを使ってみるまで、そう思っていました。でもそんな面倒なものならとっくに製品としてすたれているはず。

みんなちょっと気合い入れすぎ。そう思ってしまった面倒臭がりのズボラな僕が、いつもやっている鉄のフライパンのお手入れについてお伝えしたいと思います。こんな簡単なことで、かれこれ8年以上我が家の鉄のフライパンは元気でいてくれています。

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意外と簡単!鉄フライパンのお手入れ

亀の子束子、今のところ最強!

鉄のフライパンを洗うには、竹のささらやスチールウール、スポンジにたわしなど、色々な道具が向いているという情報を目にします。そこで僕の実感を。

まずは竹のささら。初めて鉄の中華鍋を手にしたときからずっと使っていました。これは大きい汚れやちょっとした焦げには強いのですが、とにかく細かい部分が洗えない。そして結構かたいため、ゴシゴシすると鍋肌に傷がついてしまいます。僕としてはイマイチ。

次にスチールウール。これは僕は試したこともなく試すつもりもありませんが、考えるだけで鍋肌に悪いですよね。スチールウールは日々のお手入れではなく、ひどい焦げつきがあってリセットしたいときに使いましょう。

つづいてスポンジ。まず気になるのは耐熱性です。鉄のフライパンは使った直後の熱いうちに洗うことが多いので、下手をすると鍋肌に接した部分が溶けてしまう可能性があります。

そしてスポンジは、やはり洗剤ありきの道具。油を吸い込みやすい柔肌で拭っていても、油を塗り広げるだけでなかなかきれいにはなりません。ただし粗くてかたいあの部分は、ちょっとした焦げを落とすには重宝します。

最後にたわし。たわしも最初は鍋肌に優しいものをと、シュロの木のものを使ってみました。しなやかでかたすぎず、それまで手にしたたわしと同じとは思えないような優しさでした。

でもなんとなく物足りないのです。汚れは落ちるけど、ちょっとしたこびりつきは落ちない。ですからいつも手で触って確認し、洗い残しがあったら爪でひっかいて取っていました。

結局おちついたのは、昔ながらの亀の子束子。これが鉄のフライパンとの相性が抜群で、しっかりくまなく汚れを落としてくれ、多少ガシガシやっても鍋肌が傷つきません。

お値段も手頃で耐久性もあり、使用後しっかり洗えば、たわしにありがちな「ゴミ詰まっちゃってきたない」ということもありません。野菜洗いにも使えますし、僕はずっと亀の子束子を愛用しています。

洗剤は使わない

使った後にすぐ洗う。これさえ守っていれば、洗剤を使うことはまずありません。洗剤は鉄のフライパンに必要な油分までも落としてしまいますし、それ以前に洗剤を使わなくても、しっかりきれいにキュッキュいってくれます。

その大前提として、もう一度言います。使ったらすぐ洗うこと。これに尽きます。ただこれだけ。

基本は水でOK。頑固な時はお湯で。

鉄のフライパンのお手入れで、「ぬるま湯で洗う」というものをよく見かけます。僕も最初は律儀に守っていましたが、だんだん面倒になってきてしまいました。

だって、お湯が蛇口から出てくるまでの水も時間ももったいないですもん。さらに使ってすぐ、食べる前に洗わなければいけない鉄のフライパン。せっかくお湯にするまでの水を無駄にしても、その後のあたたまったお湯はほかの食器の後片づけには使えません。あぁもったいない。

そこで思いきって水洗いを基本にしてみました。するとなにも困ったことはありませんでした。使ってすぐの熱いうちに洗うので、余熱によって汚れも落ちやすくなっています。ですから水で洗うだけで汚れも油も残りなし、全く問題なし。

それでもチーズやしょう油、砂糖などがこびりついてしまうこともあります。そしてこれは冷えればひえるほどかたくなり、頑固になります。そんなときは躊躇せずお湯を使いましょう。

といっても僕は給湯器のスイッチはONにしません。フライパンに水を入れて、火に掛けて温めるだけ。こうすれば必要な分だけぬるま湯が使え、時間や水のロスもなく後片づけ完了です。

もちろん蛇口をひねればすぐにお湯が出るような場合は、そちらのほうが簡単で早いと思います。

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焦げやこびりつきは毎回確実に落とす

これはとても大切なことです。焦げが焦げを呼び、さらなる焦げつきに発展します。鉄のフライパンでは経験がありませんが、実際僕も他の鉄鍋で経験済み。

その鉄鍋は多少の焦げは気にしないと決めていたのでよかったのですが、つるり肌命、焦げつきこびりつきが大敵の鉄のフライパンにとっては命取り。洗い上がりに手で撫でて確認し、焦げやこびりつきは全て取り除いておきましょう。

こすりすぎに注意

ついさっき、焦げつきこびりつきは毎回確実に落としましょう、と書いたばかりですが、それでもこすりすぎには要注意。鍋肌を傷つけてしまうとせっかくの被膜が取れ、そこから錆びてしまいます。その錆びが新たな焦げを呼びます。

ですので、普通にこすって落ちない場合はお湯で洗ってみる。それでも落ちない場合は水を入れて火に掛け、しばらく煮てふやかしてみるなど、こすらず落とす工夫が必要です。

洗ったら空焚きを

さて、無事に汚れやこびりつき、油残りもなくきれいに洗い上がりました。そうしたらすぐに火に掛け、水分を飛ばしましょう。これだけで錆び対策は完了。水分さえ取り除いてしまえば、鉄は錆びません。

保管は基本的に油を塗らなくても大丈夫

僕が鉄のフライパンをためらっていた理由のひとつがこれでした。油を塗って保管。他のフライパンや鍋を重ねられないじゃん。べたべた汚いじゃん。油臭いじゃん。G、来るじゃん。

でもそこでふと思い出したのが、まだ僕が若かりしころに買った思い出の中華鍋。あれもそういえば鉄鍋のくせに、油なんか塗らなくても全然平気。そのことが僕の背中を押してくれました。

このサイトで使っている画像は、全て僕の愛用品です。それぞれ使用年数や頻度に差はありますが、意外ときれいでしょ?これでも普段は油は塗らずに空焚きしただけでしまっています。意外と手入れなんて簡単なものです。

ただし、ごくたまに油を塗るときも。僕は鉄のフライパンで焼く、炒める以外に、煮る、茹でるという、油を使わない使い方もしています。それが何度も続くと、さすがに油分がなくなってきます。

そのようなときは見て分かります。人の肌と同じようにガサガサ荒れて艶がなくなり、白っぽくなってきます。そうしたら油を塗る合図。塗るといっても空焚き後に1~2滴ほど垂らし、キッチンペーパーでのばすだけ。これで十分、この程度なら保管するにしてもそれほど気になりません。

いかがでしたか?鉄のフライパンのお手入れ、面倒そうですか?

要するに、使ってすぐに亀の子で洗い残しのないように洗ってね!洗ったらすぐに乾かして、肌荒れしたときだけ油で保湿してね、とこれだけのこと。

要約してしまうとこれまで書いたのはなんだったのだろうか。でもいいや。鉄のフライパンの維持って、それくらい簡単なんですから。

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